株式会社シーズクリエイト

情報を届け、地域の暮らしを支える印刷所

2016.6.20

企業

JR関西本線「志紀駅」から南西へ徒歩10分。株式会社シーズクリエイトの工場見学に行ってきました。

シーズクリエイトさんは、西日本最大級の規模を誇る印刷会社で、新聞の折り込み広告からカタログなど、色んなものを印刷されているそうです。

まず、ここは印刷に使う紙の倉庫。大きなトイレットペーパーみたいな形をしていて、大きなものだと、1つで重さ500kg、長さ10kmもあるようです。

こんなに大きな印刷機が6台もあり、すごいスピードで印刷されています。

SC_088

きちんと印刷されているか人間の目でチェックします。
できあがった印刷物は、全国に届けられます!

印刷って聞くと、一見、環境にあまり優しくない印象を受けますが、シーズクリエイトさんでは、環境に配慮した取り組みをたくさん行っています。

まず建物に入って目に付いたのがこのマーク。

GPマーク

GP(グリーンプリンティング)マークというそうです。日本印刷産業連合会が制定した印刷産業界の環境自主基準で、本基準を達成した工場・事業所を認定、環境経営に積極的な印刷関連企業として推奨するとともに、同基準に適合した印刷製品にグリーンプリンティングマーク(GPマーク)を表示することにより、環境に配慮した印刷製品が広く普及することを目的としているそうです。

例えば、環境の取組みを行っていない会社でも、シーズクリエイトを通してGPマークが付いた製品を印刷することで、環境対策やCSR活動につながるようです。

その他にも独自の環境方針を制定して、その活動を推進していました。

・石油ガスから天然ガスへ燃転完了 CO2排出量 年間200トン削減(大阪ガス株式会社調べ)
・FSC森林認証紙の使用推進
・LED更新に伴い、年間 約185000kwh節電 約79tのCO2削減(メーカー調べ)

などが、その一旦です。

さらに、工場を歩いていると奇妙なものを見つけました。

スプリンクラー

あれは何かと聞いてみたところ、夏場にスプリンクラーで水を散布して屋根を冷やし、屋内の空調温度を上げることで、CO2削減に取り組んでいるそうです。

他にも面白い取り組みをお聞きしました。印刷工程の途中で写真のような余り紙がどうしても出てしまうようです。

余紙

いつもは、これをリサイクルして適切に処理していますが、一部を近くの保育園に提供して、子どもたちが自由に絵を描くキャンパスとして活用。
普通では、こんなに大きな紙はないので、子どもたちも喜びそうですね。

印刷工場と聞くと、一見、あまり環境に優しくないイメージがありますが、シーズクリエイトの取組みを見学して、自分たちの身近にある印刷物の見方が変わりました。