NPO法人 ナック(アクトランドYAO)

大阪市内からすぐ!自然を満喫できるところ。

2016.9.22

団体

今回ご紹介する団体は、近鉄恩智駅から山手へ15分ほど歩いたところにある、大畑山青少年野外活動センター(アクトランドYAO)を運営している「NPO法人ナック」。今回は、特にアクトランドYAOでの活動にスポットを当ててご紹介します。

八尾市内にお住まいの方は、アクトランドYAOへ行ったことがある方も少なくないのでは。春から夏には、八尾市内外からBBQを楽しむ人々でにぎわっています。
キャンプ場なので、もちろん、キャンプを楽しむ親子連れやボーイスカウトなどの団体の利用も目立ちます。

この施設の特徴は、なんと言っても、こういった野外活動センターの中では珍しく、都市部から近く、電車の最寄り駅から徒歩で行けるというのが大きな魅力です。
そんなアクトランドYAO、実は環境教育にも積極的に取り組んでいます。 

私たちが取材に行ったのは、「森のがっこう」。
小学校1~2年生対象で、年間10回開催されるプログラムです。子どもたちは、単発で参加するのではなく、年間を通してこのプログラムに参加します。取材の日は、1月31日と冬の寒空の下での開催でした。
冬に、野外活動センターでアウトドアの体験というのは、少しイメージがわきづらいかも知れませんが、冬には冬の楽しみ方が…。
DSC_8528
DSC_8597
まずは、グループに分かれ焼き芋やお汁の準備!アウトドアに食べ物は欠かせません!そして、冬といえば、お餅つき!
DSC_8659
 ついたお餅は自分たちでおこした火で焼きます。
DSC_8586
この時期はお餅とお汁ものでしたが、春の時期には、タケノコ堀りをして、それを調理したりもします。最近では、タケノコをまるごと自宅で調理することもあまりありませんが、こういった体験を通して子どもたちに食材に触れてもらいながら、食の大切さを考えてもらう機会を提供されています。

お腹が満たされたら次は、山の中へ!
ボランティアリーダーが事前に山の中に仕掛けた、自然や生き物を感じられるスポットを回りながら、生き物や生き物のフン、骨、通り道の跡などの生き物の痕跡を探します。ゲーム感覚で出来るように準備されていることもあり、子どもたちは夢中で山の中を歩きます!
木の中に住んでいる虫をノミを使って探したり、
DSC_8829
 土の中の幼虫をスコップで掘り出したり、
DSC_8878
それぞれが思うように自然を楽しみます。
DSC_8819
そうやって楽しみながら、生き物が生息している環境のことや友達とのコミュニケーションなど色んなことを肌で感じて学びます。
山の中には、里山で間伐された竹で作られたアスレチックもあり、子どもたちは大はしゃぎ!自分たちで遊び方を考えながら、土にまみれながら遊べるのは自然の中ならではの醍醐味です。
DSC_8769
実は、アクトランドYAOの近隣の山ももとは雑木林だったところが、竹林に侵食され、間伐が十分に行われておらず、日の入らない林になっていました。その竹林を間伐しながら、その活用の一つとして作られたのが、このアスレチックです。子どもたちには紙芝居を作ってわかりやすく、竹の間伐の必要性を伝えたりもしています。

今では、そんな自然を感じ、楽しみながら学べるプログラムの数々が好評を得て、八尾市内だけでなく、大阪市内や東大阪、柏原、岬町、夙川などからの参加も。

ぜひ一度、アクトランドYAOを訪れて、八尾の里山に触れてみてください。
きっと八尾の予想以上の自然と、その楽しさに驚くこと間違いなしです!