環境アニメイティッドやお

環境問題を「つながる力」で変えていく

2016.10.1

団体

今回は、市民・事業者・NPO・教育機関・行政のパートナーシップにより、八尾の環境を良くしようと活動をしている環境パートナーシップ協議会「環境アニメイティッドやお」をご紹介します。

この協議会の発端は、事業者を中心とした環境自主研究グループが発足され、色々と環境について研究しているうちに、八尾市の環境問題を総合的に考えるということで、環境アニメイティッドやおが発足しました。

環境アニメイティッドやおの役割は次の3つです。
①協議
交流会や意見交換会を定期的に設けて、みんなで話し合うことで、各団体の悩みを共有し、解決のためのアドバイスを相互発信したりすることで、相対的な価値に気づくことができます。

②支援
環境保全に取組む団体の課題解決のための発展的な活動の実施に支援をしていきます。例えば、上限20万円の支援金を交付したりなどをしています。

③広報
そして、その活動を広く伝えるために、また、市民の自主的な参加を促進するために、広報紙「河内の風」の発行やホームページなどを通して、情報発信するという広報活動を行っています。


環境アニメイティッドやおは、所属している会員を支援し、一緒に話し合って考え、実施事業をサポートするという支援組織としての役割があります。
具体的にどのような活動を行っているのかをご紹介したいと思います。

◆環境活動交流会(企画交流グループ)
環境アニメイティッドやおの参加団体だけでなく、八尾市内外の様々な環境活動団体が集まり、事例紹介を通してお互いを知りながら、意見交換や情報共有を行っています。
交流会2

交流会1

◆楽しい環境活動支援金
楽しい環境活動支援金とは、八尾市内で環境活動に取組もうとしている団体や、現在取り組んでいる団体に上限20万円を給付し、活動実施のための支援をしています。
また、支援金を受給した団体同士の交流や、協働事業の実施につながり、様々な発展もみせています。
環境活動支援金2
環境活動支援金1

◆広報紙「河内の風」の発行
情報発信のツールとして、広報委員会を中心に広報紙「河内の風」を毎月1回発行し、環境アニメイティッドやおの活動情報や環境保全の重要性などを広報しています。
また若い世代にも読んでもらえるように、デザインの工夫も行っています。
河内の風100号表紙

◆市民環境講座
市民や団体との双方向で情報の発信と吸収を行い、交流を深める市民環境講座は、講演会や工場見学、体験型の講座など、多様なスタイルで年間を通じて開催しています。
市民環境講座1
市民環境講座2

◆いきいき八尾環境フェスティバル
いきいき八尾環境フェスティバルは、環境アニメイティッドやおの中で最も大きな事業です。このイベントは多様な主体が協力し合って、体験型の企画などで楽しんでもらいながら、多くの方々に日々の環境への取組み発信し、啓発していくというイベントです。
平成25年度から平成27年度までは、2部制にわけて実施しました。第1部は西武やアリオなどの中心市街地で体験型ブースを通じて啓発し、第2部は大阪経済法科大学花岡キャンパスで、どび流しやシンポジウムを中心に、自然環境について啓発しました。
また、平成24年度からフェスティバルの企画と運営に大学生が携わり、学生事務局として活動しています。
環境フェス1
環境フェス2

◆八尾ふるさと歴史楽校
八尾周辺の史跡をめぐり、楽しみながら、八尾の歴史を学ぶという活動です。
訪れる史跡はもちろん、その土地の歩みや土地柄を知ることで、今後の八尾のまちづくりを考える視点の一つになるような内容です。
毎月、市政だよりで参加者を募集しています。
歴史楽校

◆高安の森自然楽校
森林保全活動のリーダーを育成し、高安山をはじめとする自然環境の保全を目的に活動しています。普段何気なく見ている植物などの自然も、魅力にあふれていることを知ることができます。
毎月、市政だよりで参加者を募集しています。
自然楽校

◆学校ビオトープ
八尾北高等学校にあるビオトープの中で、体験交流会などを通して、植物や生物との関わりの中で、自然環境について考え、実体験として学べる機会を提供しています。環境アニメイティッドやおだけではなく、様々な団体が関わっていることが特徴です。
八尾北ビオトープ

◆高安山自然再生定期活動
高安山下流部のため池に生息するニッポンバラタナゴをはじめとした生物多様性を保全するために
高安山山頂付近にて森林整備を行っています。
高安山自然再生活動

◆高安山楽音寺森林整備定期活動
竹などの間伐やツリーハウスの作成を行いながら、次世代を担う学生と自然環境について
考えています。
楽音寺森林整備

◆ニッポンバラタナゴ保護池の定期調査活動
ニッポンバラタナゴをはじめとした生物多様性を保全するために、水質調査や生物調査を行い、持続可能な教育(ESD)の場として活動しています。
保護池活動

こうやってみると色々な事業が展開されているのですね。

八尾の環境の輪を広げていく役割を担う「環境アニメイティッドやお」。
今後も様々な環境活動をしている主体と手を取り合いながら、八尾の環境を良くするための取組みが広がれば良いですね。