八尾市リサイクルセンター学習プラザ「めぐる」

年間180回を超えるワークショップで楽しく学ぶ3R

2017.3.11

団体

八尾市にお住まいのみなさん、ご家庭で分別された容器包装プラスチックごみや資源ごみなどは、パッカー車に回収された後、どこに行くのか、どうやって処理されているのかご存知ですか?
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写真は、プラスチックごみを細かく分別しているところです。
驚きかも知れませんが、実は手作業で分別がされています。

そんな現場を見ることができて、ごみ問題についてわかりやすく伝えてくれるのが、「八尾市リサイクルセンター学習プラザ めぐる」。

今回、お話を伺ったのは所長の小林裕五さんです。
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めぐるさんではたくさんの事業を展開されていますが、その一つが、「ゆずります・ゆずってください」コーナー。
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このコーナーでは、来館者がご家庭で不要になったけれど、まだ使うことのできるものを持ってこられて、それを必要とする方が自由に持って帰ることができます。
私たちが伺ったときには、食器や衣類がたくさん。おもちゃやベビーベッド、釣り具やスキー板なども! DSC_7237
確かに、自分の家を思い出してみると、まだ使えるのに眠っているものがたくさん…。そういったものを邪魔だからと言って捨てるのではなく、こういった場所で必要な人にもらってもらえると、モノも人も幸せですね。

めぐるさんでは、このコーナーだけでなく、月に1回のフリーマーケットを開催。(2017年4月からは月に2回)不要になったものをすぐに捨てずに、売れるものは売ったり、無料でゆずったり。そうすることで、家庭のごみを減らす取り組みをされています。

また、めぐるでは年間約180回ものワークショップを実施されています。
すごい回数ですが、どの講座も人気で満員になることも多数だそう。

今回の取材では、その中でも人気の高いフードロスの講座に参加しました。
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実は、日本国内では、とてもたくさんの食べ物が捨てられています。そのうち、本来食べられたはずのいわゆる「食品ロス」は、約500万トン、600万トンともいわれており、家庭からも多くのロスを生み出しています。

食品を余さずに食べたり、不必要な買いすぎを避けることが大切ですね。
今回の講座では、それに加えて、普段捨ててしまうような部分もおいしく食べるということを伝えておられました。

使った食材は、八尾特産の若ゴボウとキンカン。
春が旬の若ゴボウですが、多くの方が、根の部分と茎の部分を食べられると思いますが、今回は葉の部分も有効活用。

天ぷらにしたり、おにぎりにした炊き込みご飯を葉で包んだり。
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これが、とってもおいしいんです!

今まで捨てていたのが、すごくもったいなく感じます。

また、だしを取った後の昆布も、お酢につけて酢こんぶに。
これも、捨てていましたが、こんな活用方法が…。佃煮などでもおいしいとのこと。
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 みんなでおいしくいただいた後に、今回の料理で出たごみの量を発表!
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ごみになったのは、若ゴボウについていた土や根の細かい部分と若ゴボウのパッケージくらいのもの。それ以外はすべて、参加者のお腹の中。

ごみを燃やすのも、リサイクルするのも大変なエネルギーを使います。エネルギーを使うことは、地球温暖化に悪影響を与えてしまいます。
一番エコなのは、無駄なものを買わずに、買ったものはきちんと食べてしまうことですね。

めぐるさんの講座には、フードロス以外に、着物の帯でバッグを作る講座やデニムでバッグを作る講座、布ぞうり作りや親子エコクラフトなど家庭で出る不用品を再利用して、また使えるものに変身させる講座が盛りだくさん!
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めぐるさんのホームページや八尾市の市政だよりに講座情報が掲載されているのでぜひご覧ください。

また、めぐるさんの屋上には、屋上庭園があり、そこには八尾に生息する絶滅危惧種の魚「ニッポンバラタナゴ」が飼育されていたり、大きな太陽光パネルがあったりします。

めぐるさんはいつでも無料で見学できる施設なので、ふらっと立ち寄って、少し環境のことを考えて、屋上でのんびりしてみるのもいいかも知れません。
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日常にすごく身近なごみの問題。
そんなごみ問題の解決方法を楽しく、おいしく、体験を通じて教えてくれる八尾市立リサイクルセンターめぐるさんをぜひ訪れてみてください。
優しいスタッフさんたちがいつでも出迎えてくれます!


※休館日:月曜日、年末年始