みんなの取組み
一覧へもどる八尾バル実行委員会
地産地食!地元の食材を味わう、飲み・食べ歩きイベント
2017.4.1
八尾ってモノづくりが盛んな町ですが、実は農業もすごいんです!夏は「枝豆」、春先は「若ごぼう」。八尾に住んでいる人なら、どちらも味わったことありますよね?産地と消費地が近いため新鮮で、バツグンにうまい!
あと八尾には美味しいお店も多いと思いませんか?「八尾ではチェーン店が繁盛しない」という言葉を聞くほど、美味しい個店さんがたくさんあります。
そんな八尾の特産物と選りすぐりの美味しいお店をつないだ地産地食のイベントが「八尾バル」です。5枚綴りで1セットのチケット購入し、自分が好きなお店を選び、1フード&1ドリンクを食べ歩きするのが基本的なスタイルです。
その八尾バルの成り立ちから今までのことを、実行委員長である川瀬さんにお話を聞きました。
一番右が川瀬さん。左のお2人は八尾バル参加店舗でもある「うまい野菜とお酒がいっぱい和っか」の店員さんです。
そもそもの成り立ちは「八尾Twitterミーティング」というSNS上のグループでつながった八尾市民4人が「八尾で何か面白いことやりたいよね」というのが始まりだったそう。
記念すべき第1回目は2011年10月29日、テーマ食材「八尾産のもの」。16店舗の協力を得て実施されました。
記念すべき第1回八尾バルのポスターです。
開催するにあたり、協力店舗も八尾バル実行委員さんが1店舗1店舗開拓していきました。もともと八尾には美味しいお店が多いですが、その中から選りすぐるのは実行委員さん次第です。実行委員長の川瀬さん、実は料理の腕前がプロ級。そんな確かな目利きと八尾産の美味しい食材、選りすぐりのお店が集まってできた八尾バルというブランドが、今年の3月で12回目の実施を迎えることができた理由だと思います。事実、10回以上続いているバルイベントは日本でもそうありません。しかも、市民ボランティアのみで実施、地元食材をテーマにしたとなると、日本で唯一のバルになります。
今では八尾の定番となり、協力店舗も40店以上。対象エリアも、近鉄八尾駅近辺のみだったのが、近鉄河内山本駅、JR八尾駅にまで広がっています。テーマ食材である「枝豆」や「若ごぼう」も、直接、地元の農家さんから仕入れるなど、地産地食の仕組みを作ってしまった・・・単なるイベントではないのも八尾バルのすごさです。
もちろん、イベントとしても楽しさも♪始めた頃は八尾市内の参加者が中心でしたが、今では約半数が八尾市外からの参加となっています。
イベント当日、八尾バルロゴマークのニコちゃんは参加店舗の目印です。
店舗前には、こんな行列風景が良く見られます。中には、バル開始早々「売りきれ」になる店舗も。
第12回 八尾バルのテーマ食材「八尾若ごぼう」を使ったメニュー。どの店舗のメニューも八尾バル当日の限定メニュー。そう、この日しか食べられないんです!
過去には、バル受付本部横で地元野菜の販売をしたことも。八尾バル当日に店舗で使用されるテーマ食材は、地元農家さんから仕入れていたり、「地産地食」を実践しています。
と、ここまで八尾バルのご紹介をしてきましたが、環境とのつながりは?と思った方も多いでしょう。
皆さん「フードマイレージ」って聞いたことありますか?言葉通り、食料(food)の輸送距離(mileage)という意味で、重量×距離で表されます。畑から食卓までの距離が近いほど小さく、遠いと大きくなります。「遠い=輸送にエネルギーを使っている」ということ。輸入品であれば、日本まで運ぶ飛行機や船舶、そして、国内を運ぶトラックなどから膨大な温室効果ガスが排出されています。このように、食のあり方を輸送が環境に与える負荷の視点から捉えるというのがフードマイレージです。
農林水産省の調査によれば、国民1人当たりのフードマイレージの大きさは、日本が1位。他国と比較すると、イギリスの2倍、ドイツの3倍、アメリカの7倍などとなっています。先進国と言われながら、日本がいかに食品を輸入に頼っているかがわかると思います。
少し話がそれてしまいましたが、八尾バルの地産地食という考え方、実践していることは、まさにこのことです。八尾バルに参加して、
・地元の食材に魅力を感じて、日常の料理に取り入れてみる
・外食も市外へ出かけず、市内の美味しいお店を利用してみる
ということを意識するだけでも良いと思います。その他にも、
・オーガニックや特別栽培ものを選ぶ。農薬も海外から運ばれてきます
・旬のものを味わう。ハウス栽培はエネルギーが使われていることも
・自分で野菜を育ててみる。究極のフードマイレージ削減活動です
など、身近で手軽にできることから始めるのが大切です。
次回の八尾バルは、2017年夏 開催予定!テーマ食材は、ビールのお供「枝豆」です。乞うご期待!