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高由金属株式会社

自然と環境に優しい技術集団

2017.5.27

企業

八尾市福栄町にある高由金属株式会社は、産業用機械や試験計測機器等に使用されている精密部品(シャフトを中心とした)の加工メーカーです。

例えば、風力発電機の羽部分に素材であるガラス繊維を巻き取る機械やシートベルトの強度を測る引張試験機など、表だって見えにくい部分ですが、私たちの身の回りのものが、高由金属さんの技術によって支えられています。

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お話頂いた髙島取締役は、以前、ある劇団のマネジメントをされていたそうですが、劇団での仕事は、ものづくりと通じる部分がたくさんあるとおっしゃっていました。例えば、劇団の仕事は、一つの演劇を作り上げるのにたくさんのスタッフが関わりますが、その意識統一ができていないと良いものに仕上がらない。同じようにものづくりの生産管理の仕事では、一つの商品ができあがるまでに何人にもの職人が携わりますが、意識統一ができていないと使い物にならないものができあがってしまう。誰がどの工程をするかわからない、そのような状況でも意識統一を図りきちんと商品を仕上げるのが生産管理の仕事で、そこにやりがいや喜びを感じるそうです。

 

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訪問したときも、写真のようなシャフトがたくさん製造されていました。大きさとしては2~3m、重さ100~200kgぐらいが中心で、これを10~20ミクロン(1μ=1000分の1mm)の精度で加工していくそうです。素人目には全くわからない世界ですが、1mmの誤差などはあり得ない範囲で、例えば、その誤差があるシャフトにガラス繊維を巻きつけていくと糸がきれいに巻けないなど、使ってみると一目瞭然だそうです。

 

あるインタビューで社長がおっしゃっている言葉が印象的です。

「儲けを考えずにものづくりを楽しむことが社会貢献にもつながり、結果として、自社の技術力アップにもつながるのです。」

「利益を追求する」という企業の目的とは相反するように見えますが、この経験に裏付けされた信念があるからこそ、その言葉に重みを感じます。KES(環境マネジメントシステム)を取得されていることもあり、環境活動にも積極的です。

 

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社内の照明のLED化やごみの分別に取り組むことで、場内が明るくなったことによる作業効率アップ、コスト削減につながっています。一度、取り組むと習慣化し、誰もが自然と取り組むようになるそうです。

 

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チップと呼ばれるレアメタルを含んだ廃棄物。以前は分別せずに処理していたが、今は専門業者に引き取って頂くことで何十万円にも!適切に処理すると廃棄物が資産になりますね。

 

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ドリルも研いで再利用したり、ウエス(=汚れなどをふき取る布)も使い捨ての紙から布製のものに変更。ごみが減る=環境への取り組みはコスト削減に直結することが多いようです。

 

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運搬するシャフトのサイズに合わせて、仕切りも変更できるよう手づくりした木箱。耐久性も兼ね備えていて、繰り返し使えるのがエコですね。

 

高由金属さんはベトナムにも工場があり、そこから送られてくる荷物はものすごく大きな木箱に入っているそうです。その木箱を産業廃棄物として処理していましたが、費用も膨大にかかっていました。もっと良い方法はないかと調べたところ、大東市に「株式会社都市樹木再生センター」という企業があり、そこでは廃材をウッドチップや堆肥として再生していることがわかりました。さっそく連絡を取り、そこに提供するようになってコストも何十分の一になりました。でも一番良かったことは、今までごみだったものが、再生されて何かに活用されているということだと話されていました。

お話の中で印象に残っている言葉、

 ・一度、取り組むと習慣化し、誰もが自然に取り組むようになる。

 ・環境への取り組みはコスト削減に直結する。

 ・適切に処理すると、今まで廃棄物だったものが資源になる。

企業活動で取り組まれていることですが、取り組み方によっては家庭にも応用できますよね。

 ・不要になり捨てていた日用品をリサイクルショップへ持って行ってみる。

 ・エコバッグやマイボトルの活用でごみを削減=余計なものの購入を抑える。

など。

もう一度、家庭での取り組みを考え直してみようと思いました。