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藤田金属株式会社

育てるフライパン

2016.8.22

企業

JR志紀駅から南西へ歩いて15分。フライパンや鍋など家庭用金属製品を製造している企業です。

工場

 

色々な家庭用金属製品を製造されていますが、注目したのは「鉄フライパン」。その特徴から製造工程など、藤田専務にお話を聞きました。

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四角い鉄の板から丸い形に型を抜くプレス機

 

ヘラ絞り加工BFC_4396web

ヘラ絞りという技術でフライパンの形へ成型していきます。この技術を使うことで、側面が薄く成型され、20%ぐらい軽くなるそうです。

 

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高温で加熱。さびにくい、焦げ付きにくい加工です。ハードテンパー加工というそうです。藤田金属さんオリジナルの技術です。

 

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異なる焼きムラは1つ1つ手作業している証。味がありますね。

 

持ち手ボルト止め

取っ手をつけて、はい、完成!

 

今、世の中にあるものは大半が中国製だそうです。しかし、藤田金属さんではJapan madeにこだわったフライパンを作っています。そんな国産フライパンを作っている会社、日本には、もう10社も残っていないそうです。

皆さんの家庭で使われているフライパン、ステンレスやアルミ製でフッ素加工がされている、焦げ付きにくいものが多いと思います。藤田金属さんでは「鉄フライパン」も両方製造されていて、それぞれの特徴を聞いてみたところ、それぞれ下記のような感じでした。

・ステンレス、アルミ製 フッ素加工

 〇焦げ付きにくい、お手入れが楽

 ☓1年ぐらいでフッ素加工が取れると焦げ付きやすく、買い替えが必要

・鉄

 〇熱伝導が良く、料理が美味しくなる

 ☓手入れがめんどう

 

確かに「鉄フライパン」って手入れがめんどうで、すぐに焦げ付きそうなイメージがありますよね。

鉄フライパンの手入れ方法

 ・料理後、フライパンが冷めたら水で洗う(洗剤は使用不可)

 ・洗った後、空焚きをして水分を飛ばす

 ・最後に油を塗って保管

でも、藤田専務が話していた「鉄のフライパンは育てるフライパンなんです」っていう言葉に惹かれました。きちんと手入れをしていけば、油が馴染んで焦げ付かなくなる。そして20年、30年と使えて、手に馴染んでくる。それだけ使えば愛着も出てきますしね。頻繁に買い替えしなくていいので、その分ゴミが減り、日々の手入れに洗剤も使わないので、「鉄フライパン」って、実は、とても環境に優しいのです。

フライパンを作っている会社としては、1年ごとにフライパンを買い替えてもらったほうがたくさん売れますが、より良いものを使って欲しいという思いで鉄フライパンを作っているそうです。かと言って、ステンレスやアルミ製のものを否定しているわけではなく、朝の忙しく時間がないときは、ステンレスやアルミ製のもので手早く料理をする、それは、絶対に必要なこと。でも、例えば休みの日とか時間に余裕があるときに、子どもと一緒に少しこだわった料理を鉄フライパンで作る。鉄フライパンを使うと外がカリッと中はジューシー、食材を活かした料理ができます。さらに鉄フライパンと交互に使うことで、アルミ&ステンレス製の寿命が今までより長くなる=買い替える頻度が遅くなる。鉄フライパンが、そんな心のゆとりを過ごすシーンに貢献できればという想いがあるそうです。

これ本当にフライパンの話ですか?そんな話を聞いていると、私も始めたくなりました「育てるフライパン」。

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