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コロナ危機と地球温暖化

 現在私たち人類は、新型コロナウイルスと気候危機という二つの危機にさらされています。この2つの問題には一見すると関係性はないように思われますが、実は大きな共通点があり、統合して捉えていく必要があると言われています。

 まず、新型コロナウイルスと地球温暖化の共通点としてあげられるのは、どちらも人間活動の拡大・グローバル化が問題を深刻化させていることです。また、どちらも社会や経済にも大きな影響を与える問題でもあります。さらにこうした影響を受けやすいのは、社会的に弱い立場にある人々であることも共通しています。

 新型コロナウイルスによる影響は、健康への影響に留まらず、広範な経済的・社会的な影響にまで発展しています。これが気候変動によって増幅されることが考えられます。例えば社会がパンデミックにより大きな打撃を受け、危機管理能力は限界に近づいています。通常の医療や福祉サービスにも差し障りがあるほどです。そういった中で破壊的な気象災害が発生すると、余力を失った今の状態では十分な対応をとることができず、社会・経済に致命的なダメージを与えることになると予測されます。コロナ危機と気候危機によって命と経済のあり方が問われています。

 

地球温暖化と感染症

 さらに地球温暖化が進むことによる環境変化で未知のウイルスの蔓延のリスクは高まると言われています。次のような影響が考えられます。

 

「マラリアを媒介するハマダラカ」

(出典:James Gathany, USCDCP)

 

コロナからの経済復興とグリーンリカバリー

 欧州等では、コロナ禍の経済復興の機会を持続可能性向上に向けた投資に充てる「グリーンリカバリー」が主流になっています。これまで通りの経済や社会に戻るのではなく、脱炭素社会を展望した産業構造や社会構造、エネルギーインフラ等への転換を進めることで、新たな方向性の発展による経済の復興につなげていこうとする考え方です。機関投資家や金融機関などもこのグリーンリカバリーの考え方に賛同し、その流れを加速させていくべきだと述べています。

 これからの脱炭素社会の実現に向けて、日本でもグリーンリカバリーの考え方を取り入れた経済・社会発展が期待されています。